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(華麗な宮殿・ケルース)
Portugal Photo Gallery --- Queluz

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ケルース1
ポザーダ

ケルース2
ケルース宮殿

ケルース3
小ヴェルサイユ

ケルース4
ソデの間

ケルース5
ソデの間の馬車

ケルース6
豪華な部屋

ケルース7
王座の間

ケルース8
ライオンの階段

ケルース9
屋根にも彫刻

ケルース10
アズレージョ

ケルース11
社会見学

ケルース12
ふんすい

ケルース13
そよ風

ケルース14
川の上のカフェ

ケルース15
庭園の彫刻・1

ケルース宮殿の庭園の彫刻

ケルース16
庭園の彫刻・2

ケルース17
庭園の彫刻・3

ケルース18
庭園の彫刻・4

ケルース19
庭園の彫刻・5

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庭園の彫刻・6

ケルース21
庭園の彫刻・7

ケルース22
庭園の彫刻・8

ケルース23
庭園の彫刻・9

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庭園の彫刻・10

ケルース25
庭園の彫刻・11

ケルース26
庭園の彫刻・12

ケルース27
庭園の彫刻・13

☆ケルースの説明 (写真の上をクリックすると大きな写真が見れます。)☆
リスボンから、西へ13km、王家の別荘だったケルース宮殿がある町である。
ポルトガルのヴェルサイユと異名をとるだけあり、こじんまりとしているが優美だ。
駅から、公園をぬけ、徒歩20分ほどで、ケルース宮殿につく。
ケルース宮殿の向かいには、ポザーダ(国営ホテル)が建っている。

「ポー君の旅日記」 ☆ 華麗な宮殿・ケルース ☆ 〔 文・杉澤理史 〕

  

 2004年、快晴の5月3日(月)の朝がやって来た。 ポルトガルの北部にある第二都市ポルトに入り、各地を南下しながら一日二万歩を目標に歩き続け人々との出会い旅を重ね19日目の朝になっていた。
 『あと、3日しかいられないネ』 首都リスボンの安宿でモーニングをとりながら軽く息を吐き、相棒が呟いた。 2001年から毎年ポルトガルを取材して、写真展(個展)で発表してきたが来年も来られるかの保証はない。 ポーも感じていたが、写真家も同じ気持ちを抱いていることが伝わった。 昨夕、スーパーで買ってきた素材で相棒のお手製サラダと1ユーロワインを飲みながら明日の行動計画をたてた。 電車で25分で行ける〔ケルース〕の宮殿に決めた。
 4年間お世話になっているガイド本「地球の歩き方」は聖書だった。 (この聖書を旅の5日目でバスに置き忘れ、その後の旅では情報が手元にないため難儀した。 偶然同じガイド本を入手出来たのは横浜から来たというK夫婦と列車の中で出会い、明日帰国するからとくれたからだった。 6日前のことだった。 無駄だと思わず特に個人旅の時は2冊用意してくるべきだと痛感した)

 「けいの豆日記ノート」
 3週間というと長いようで、短いものだ。 3週間というのは、日本の家をあけておける最長の期間だと思う。 それに仕事がある場合、1ヶ月休むと首になりそう。 3週間は、ギリギリの休みの限度かもしれない。
 いつも、最後のリスボンは余裕をもって計画してある。 近場で行きたいところに行くことにしている。 リスボンの町も広いので行っていない場所はたくさんある。 だから、まだまだ、時間が足りない・・・

 朝からヘマをやった。 ケルースの町に行くには、ロシオ駅からシントラ行きに乗り25分。 リスボンから西に13キロだ。9時5分発の電車に乗った。 0.95ユーロ(124円)。次ぎがケルース駅。降りる準備。 でも、通過。えー! 次ぎに止った駅で降り逆戻り。またまたケルース駅を通過。 駅に貼ってある時刻表を確認した。通勤時はケルース駅には止らなかった。準急が多い。 各駅停車が少ないことを知る。 相棒は地図にも強いが時刻表にも長けていた。通勤時以外はドンコが多い。 調べてから乗るべきだったが、どの電車も各駅停車だと決めていたことを反省した。 各駅停車の電車に乗ってやっとケルース駅に着いた。 25分で着くところを45分もかかってしまった。
 ケルース駅はコンクリートの打ちっぱなしの新装駅舎であった。 エスカレーターが便利に配置され地下道からも駅舎の外に出られる。 ケルース宮殿に向かった。 狭い石畳の道を下る。観光地の雰囲気がない。 質素な建物が並んでいるが、宮殿に関する土産物屋があってもいいのになかった。 しかし小さなカフェは地元の客で賑わっていた。 左手に細長い公園があり駅舎から1kmも歩くと正面に薄いピンク色の建物が見える。 ポルトガルのヴェルサイユと呼ばれている2階建てのケルース宮殿が青空の下にあった。

 「けいの豆日記ノート」
 ケルースは、有名な宮殿があるし、観光地なので、電車は止まるものだと思っていた。 思い込みは、よくない。 電車の中からケルース駅を通り過ぎるのを2回も見てしまった。 時刻表をよく確認しなかったのは、悪いのだが・・・ なにやっているんだか。情けない・・・ 宮殿は、有名だが、電車に乗ってくる人はほとんどいないだろうと思う。 たぶん、観光バスツアーで、直通で行くだろうから。

 宮殿は思っていたより小ぶりで、建物の前庭が興味を引いた。 ピンクの宮殿に入るには入場料3ユーロ(65歳以上は1.5ユーロ)だった。 王室の夏の離宮として1745年から45年の歳月をかけて建てられたという。 内部は案内人によって誘導されていたがわれわれは聞いても判らないから無視。 かってに感性で見て回った。 アズレージョ(装飾タイル画)だけは各地で見て来たので目が肥えてきた。 青色が鮮やかで美しい。 保存もいいが、当時の作り手も神経を張って製作したに違いない。 広間のドーム型の天井にはいくつものシャンデリアで飾られ、豪華さを添えている。 天井には人物画が張り巡らされ目を引く。相棒にカメラを借りアップにして見た。 女性像が繊細に描かれている。 興味が沸く。相棒に2枚ほど撮影して欲しいというと、しぶしぶ撮ってくれた。
 突然、写真家の眼が、鷹の眼になった。 獲物を発見したときの輝きだ。前庭のフランス庭園に社会見物に来ていた小学生の一団だった。 50人ほどの子供たちが装飾された噴水の彫刻に集まり先生の説明に笑顔が絶えない。 相棒は人物に飢えていた。弾けて追い、撮った。嬉しそうな相棒を見た。 女子達に『ジャポン!ジャポン!』と連呼されている。 どうして相棒が日本人だと子供たちに判ったのか不思議であった。

 「けいの豆日記ノート」
 ケルース宮殿は、小ヴェルサイユといわれているほど、豪華で華麗な宮殿だった。 装飾もすてきだし、さぞやお金がかかっているのだろうと思う。 庭園もきれいに、手入れされていて、すてきだった。 彫刻もいたるところにあり、美術館にきたようだった。 でも、どんなにすてきな建物でも人物が撮りたい。 入ったときは、あんまり閑散としているので、人物は、撮れないかなと思っていた。 途中から、小学生の集団が社会見学にきているのを見たとき、ラッキーだと思った。 これで、子供たちがたくさん撮れるよ。 素朴な笑顔は、子供たちが1番だよね。

 2時間ほどの宮殿散策だった。  腹がへった。減ったときが食事時。 駅に戻る途中の小さな素朴なレストランに入る。 豚肉の角煮と揚げポテト一皿6.5(山盛りだった)、ビールとセブンナップ2.5、ババロア2.0、計11ユーロ(1430円)。 メニュー選択は勿論、勘での指差し。相棒の勘だった。角煮が柔らかく、美味かった。
 今度は25分でリスボンに戻った。車中は、ほぼ満員だった。
 時計の針は2時を過ぎたばかり。〔マフラ〕に行くことにした。

                              *「地球の歩き方」参照*

終わりまで、旅日記を読んでくださり、ありがとうございます。 次回をお楽しみに・・・・・・・2007年9月掲載

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