  リスボンのインペリオ広場のふたり
  
リスボンは、大西洋に注ぐテージョ川の河口から約12km上流の
右岸に位置する、ヨーロッパ大陸最西端の首都である。
「7つの丘の街」と呼ばれる起伏が激しい土地である。
リスボン中心部からテージョ川沿いに6kmほど西にあるのがベレン地区である。
15世紀初め、ヨーロッパ列強が争っていた時代に、
ポルトガルが悠然と道の海へと乗り出した。
輝かしい大航海時代の幕開けである。
エンリケ航海王子は海洋国ポルトガルの創始者となった。
ベレン地区には、大航海時代を代表する歴史的建築物が残されている。
ジェロニモス修道院は、首都であるリスボンのベレン地区にある修道院である。
ポルトガルを代表する世界遺産として、1983年に登録されている。
マヌエル様式の最高傑作ともいわれ、大航海時代の富をつぎ込んで建築された。
ジョロニモス修道院の前のインペリオ広場は、社会見学の子供たちでにぎわっていた。
以前はなかったタイのような建物を見つけた。
なんともミスマッチな感じがおもしろい。
タイのエメラルド寺院に似せて造られた建物のようである。
エメラルド寺院はワットプラケオの中央に沈砂する本堂。
ご本尊自身も美しいが、建物自体の装飾も半端なく美しい。
タイの建物の前にふたりがいた。
「こんなところにタイの建物があるとはびっくりね。」
「友好関係にでもあるのかな。」
「装飾が細かくてきれいよね。」
「キンキラの感じがタイらしいな。」
「今度、タイに行ってみたいわ。」
「そうだな。」
「次の休みとかどう?」
「それ、ないだろ~」
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