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☆ リスボン9の説明 (写真の上をクリックすると大きな写真&コメントが見れます。)☆
石畳の狭い路地をきしみながらゴトゴト走る市電はポルトガル情緒満点。
特に好きな路線はアルファマ地区を走る28番である。
両側に建物がせまる狭い路地を走る路面電車は、リスボンらしい。
乗っても見てもおもしろく楽しい路面電車である。
★ リスボンの市電の路線 ★
12番 : | フィゲイラ広場~フィゲイラ広場 |
15番 : | フィゲイラ広場~アルジェス |
18番 : | アルファンデガ~アジュダ |
25番 : | アルファンデガ~カンポ・デ・オウリケ |
28番 : | マルティン・モニス~カンポ・デ・オウリケ |
「ポー君の旅日記」 ☆ 最終日の電車めぐりのリスボン9 ☆ 〔 文・杉澤理史 〕 ≪2008紀行文・35≫ 6月25日(水)、ポルトガルに来て21日目の朝も快晴であった。 いよいよ明日は、帰国だ。[ポルト]のバスターミナルから9時5分の高速バスに乗る。 [リスボン]までおよそ300キロメートル。日本でいえば、名古屋~東京間を3時間50分。 運賃16.5ユーロ(2700円ほど)。いつも思うのだが、ポルトガルの交通運賃は安い。 「けいの豆日記ノート」 《ロシオ広場》 リスボンで最も大きいバスターミナル「セッテ・リオス・バスターミナル」に12時55分着。 重い旅行バック2個があるためタクシー(7.1ユーロ)を使って、ロシオ駅裏の定宿に向かう。 空は真っ青、陽射しが強い。車窓から短パン半袖姿の観光客が多いのに気付く。 この時期、北欧の国からポルトガルの太陽を求めて来る人々が多いと聞く。 リスボンはポルトガルの首都、観光客が目立った。 宿で荷を解き町に出た。 路地に赤いテントを張った日陰でビールを飲むおじさん達の背後に、初代ブラジル国王になったドン・ペドロ4世像が見える。 宿から2分もかからないロシオ広場の中央に建つ、大理石の白い円柱塔の上で4世のブロンズ像が見下ろしている。 ロシオ広場は、リスボンで一番賑やかな広場だ。正式名は「ペドロ4世広場」と言うが皆、ロシオ広場と呼んでいる。 リスボンには、素敵な広場がいくつも連なっていた。その広場には、それぞれの歴史を背負って受け継がれているのだった。 「けいの豆日記ノート」 《広場めぐり》 リスボンに来ると、まず「ポンバル侯爵広場」に行く。 5月中旬から6月中旬には、青紫の花が咲くジャカランダの満開に会えるからだ。 今回の旅は、このジャカランダの満開から始まった。 ジャカランダの花に囲まれ広場中央に建つ、ライオンを従えたポンバル公爵像はリスボンの町を見下ろして立っている。 1755年のリスボン大地震後、今日のリスボン基盤を成し遂げた公爵だ。 リスボンの中心地、リベルダーデ通りを眼下に見据える姿が似合っていた。 その下り坂、リベルダーデ通りの先にあるのが「レスタウラドーレス広場」。ポルトガル再独立を記念する広場だ。 16世紀末から隣国スペインに支配されてきた屈辱の60年間。耐え忍んだ民族の自立に奮起した1640年、 再独立を勝ち取った広場である。 レスタウラドーレスとは、復興者たちを言う。勝利と独立の精神を高さ30メートルのオベリスクで現わしていた。 ロシオ広場からいつも賑やかなアウグスタ通りを抜けると「コメルシオ広場」だ。 通りを抜けるところに堂々とした凱旋門が見事である。この勝利のアーチには、中央に勝利の女神像が立ち、 ポルトガル王室の紋様の両脇にヴァスコ・ダ・ガマやポンバル公爵の彫像などで飾られる。 16世紀初頭、大航海時代にマヌエル王はテージョ川に面した豪華な宮殿を建設し、 ポルトガル王室の本拠地であったが今はコメルシオ広場として残されている。 広場中央に建つジョゼ1世の騎馬像が目の前を流れる海のように大きいテージョ川を見据えている。 凱旋門と対にして眺めるとかつての大航海時代のポルトガルの威勢が忍ばれる。 「けいの豆日記ノート」 《路面電車》 リスボンに来たら撮影取材旅は、路面電車の追っかけから始まり追っかけで終わる。 来るたびに追っかけをして撮り続ける相棒には厭きれるが、太陽の位置で路面電車の雄姿が違うようだ。 路面電車だけで今まで何千回とシャッターを押していることか。リスボンは兎に角、坂が多い。登れば下り、下れば登る。 6回目の今回は相棒を追いかけるのに苦労した。次回は杖を持参しなければと思う。 特に、路面電車28番が走るバイロ・アルト、バイシャ、アルファマの地区は坂が多い。 しかし、撮影するには起伏に富んだ地形がたまらない。路面電車と生活空間が合体する雰囲気は心が躍る。 路面電車は乗っても撮っても飽きない、リスボンの遊園地かもしれない。 カテドラルの建物を背景に路面電車が下ってくる。狭い道をすり抜けて走る路面電車。 光る線路がS字型曲線のレールを喘ぎ喘ぎ登ってくる路面電車。 形が違えば色彩も違う一両車が観光客をいっぱい乗せてゆっくり通り過ぎる路面電車。 『ああ、リスボンに来ているんだな、明日は帰国の途なのか、ふむふむ、21日間は早かったな、』 と路面電車の追っかけを終えたのは、宿を飛び出してから4時間後の18時であった。 「けいの豆日記ノート」 《日本料理店 盆栽》 帰国前は必ず寄る店がある。バイロ・アルト地区にある日本料理店の盆栽だ。 リスボンでは老舗だが、日本人がもう20年以上も地元の人を大切にした家族的な店である。 いつもケチケチ旅である。レストランに入らずその地の食堂かスーパーマーケットで昼夜の食事を取って来た。 2回目の旅で偶然会ったご主人がやっているこの店で、いつも旅の終わりを満喫している。 かつ丼(14ユーロ)、海鮮丼(16ユーロ)、ビール(1.5ユーロ)、日本茶(2ユーロ)、計33.5ユーロ。
あ~喰ったな~と、思わず声を出してしまう。
次にここで食べられるのは、いつになるのだろう。
店を出たのは20時40分。 *「地球の歩き方」参照*
終わりまで、旅日記を読んでくださり、ありがとうございます。 |
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