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愛しのポルトガル写真集ギャラリー(華麗な宮殿があるケルース2)
Portugal Photo Gallery --- Queluz 2

ケルース2 Queluz 2 5月13日午後(晴天)

ポルトからリスボンまで列車アルファ号で移動後、午後からケルースを訪問した。
ポルトガルのヴェルサイユと呼ばれている優美なケルース宮殿のある町である。

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ケルース28
ケルース宮殿の入口・ケルース in portugal
ケルース宮殿の入口
ケルース29
ケルース宮殿の入口を見上げる・ケルース in portugal
ケルース宮殿の入口の上
ケルース30
ケルース宮殿の入口から・1・ケルース in portugal
ケルース宮殿の入口から・1
ケルース31
ケルース宮殿の入口から・2・ケルース in portugal
ケルース宮殿の入口から・2
ケルース32
ボザーダ・1・ケルース in portugal
ボザーダ・1
ケルース33
ボザーダ・2・ケルース in portugal
ボザーダ・2
ケルース34
ボザーダ横の軍事施設・ケルース in portugal
ボザーダ横の軍事施設
ケルース35
ケルース宮殿前の像・ケルース in portugal
ケルース宮殿前の像
ケルース36
ケルース宮殿の庭園・1・ケルース in portugal
ケルース宮殿の庭園・1
ケルース37
ケルース宮殿の庭園・2・ケルース in portugal
ケルース宮殿の庭園・2
ケルース38
18世紀のアズレージョ・1・ケルース in portugal
18世紀のアズレージョ・1
ケルース39
18世紀のアズレージョ・2・ケルース in portugal
18世紀のアズレージョ・2
ケルース40
ケルース宮殿の庭園の像・ケルース in portugal
ケルース宮殿の庭園の像
ケルース41
ケルース宮殿の庭園側・ケルース in portugal
ケルース宮殿の庭園側
ケルース42
ケルース宮殿の庭園のカフェ・ケルース in portugal
ケルース宮殿の庭園のカフェ
ケルース43
記念写真・ケルース in portugal
記念写真
ケルース44
ケルース宮殿の内部・1・ケルース in portugal
ケルース宮殿の内部・1
ケルース45
ケルース宮殿の内部・2・ケルース in portugal
ケルース宮殿の内部・2
ケルース46
ケルース宮殿の内部・3・ケルース in portugal
ケルース宮殿の内部・3
ケルース47
ケルース宮殿の内部・4・ケルース in portugal
ケルース宮殿の内部・4
ケルース48
水道橋の水飲み場・ケルース in portugal
水道橋の水飲み場
ケルース49
水道橋・1・ケルース in portugal
水道橋・1
ケルース50
水道橋・2・ケルース in portugal
水道橋・2
ケルース51
ピンクのレストラン・ケルース in portugal
ピンクのレストラン
ケルース52
ダンス大好き・ケルース in portugal
ダンス大好き
ケルース53
親子・ケルース in portugal
親子
ケルース54
ペンキ塗り・ケルース in portugal
ペンキ塗り
ケルース55
廃墟の建物・ケルース in portugal
廃墟の建物
ケルース56
標識・ケルース in portugal
標識
ケルース57
アズレージョの標識・ケルース in portugal
アズレージョの標識
ケルース58
ケルース駅・ケルース in portugal
ケルース駅
ケルース59
並ぶハト・ケルース in portugal
並ぶハト

ケルース宮殿の内部 特集版・『 ケルース宮殿の内部 』 こちらからどうぞ

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リスボン県
リスボン県地図

ケルース

 リスボンのロシオ駅からシントラ方面行きの列車で15分で到着する。 リスボンから西へ13m、王家の別荘だったケルース宮殿があることで知られる町である。 ポルトガルのヴェルサイユと呼ばれるだけあり、規模的には小さいが優美な宮殿である。
 ドナ・マリア1世とその夫ドン・ペドロ3世の夏の離宮として、18世紀に建造された。 現在は賓客のレセプションなどに使用されている。 宮殿内の見学はガイドツアーで行われる。 宮殿内で1番きらびやかな「王座の間」、セルバンテスの小説をモチーフにした「ドン・キホーテの間」、 ハチの巣のような天井がユニークなティルーム、発見の時代を描いたアズレージョがある「ソデの間」などを見ることができる。
 庭園は、1762年のフランス人の建築家によってデザインされたもので、刈り込みが美しく幾何学的なフランス式庭園と、人工の滝や泉があるイタリア式庭園からなっている。 このふたつの庭園をつなぐのがライオンの階段で18世紀のアズレージョが見事である。

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「ポー君の旅日記」 ☆ 華麗な宮殿があるケルース2 ☆ 〔 文・杉澤理史 〕

≪2013紀行文・18≫
    === 最終章●リスボン起点の旅 === 別れの朝のポルトと華麗な宮殿ケルース2

          《カンパニャン駅》

 いよいよ明日は首都[リスボン]の空港から、日本の知多半島の常滑沖(とこなめおき)にあるセントレア(中部国際空港)に向かう帰国の便に乗らなくてはならない。 2013年、8回目のポルトガル撮影取材旅も、思い出がずっしり両肩に食い込むポルトガル離陸の別離が待っていた。

 5月13日(月)のポルトの朝が来た。 今日はポルトガルの北部にある第二都市[ポルト]から300キロメートル南下した首都[リスボン]まで、列車で移動の朝だった。 モーニングタイムは7時半。 その前にリスボンまでの切符だけは取得しておきたかった。 何故か。それは、早朝の列車切符売り場が何処の町の駅舎でも緩(ゆる)すぎた。 切符売り場は長蛇の列だというのに、発車15分前になっても売り場のカーテンが開かない所が多かった。 当然、自動販売機はない。地下鉄や他の乗り物にはあるのに国鉄駅にはなかった。 そんなわけで、相棒の勘で6時半に宿を出た。

「けいの豆日記ノート」
 自動販売機は、サン・ベント駅にもあった。 でも、近郊列車に限られていた。 アヴェイロ方面、ブラガ方面、ギマランイス方面の近郊列車は、サン・ベント駅が始発である。 朝夕の通勤時間は、近郊にある住宅地からの人たちで、混雑を見せている。 サンベント駅は、引き込み線であるので、リスボンからの特急列車のアルファ号などは、カンパニャン駅から乗車する。 初めの頃、この引き込み線がわからず、列車に乗り遅れるという失敗をやってしまった。

 [ポルト]の常宿・ペニンスラールの目の前がポルトの鉄道の玄関口であるサン・ベント駅。歩いて2分で駅舎構内。 その壁面には、2万枚ものアズレージョ(装飾タイル画)で埋め尽くされ、大きな1枚1枚の青味色彩の装飾タイル画となり、ポルトの歴史を描き出している。 まさにポルトの玄関口に相応(ふさわ)しい景観である。 おいらが眺めまわしている間に、相棒は切符売り場に向かう。閉まっていた。予想通りだ。

 プラットホームにはオレンジ色の車体の普通列車が止まっている。 乗客が来るとドアの横に設置されたボタンを手で押し、手でドアを開けて車内に乗り込んで行く。 相棒がそれを見逃すはずがなかった。観察眼が良かった。先を読む、カメラマンの職業病だ。 ボタンの横には、サイクリン車、サーフィンボードを持つ人、乳母車と人、車いすに乗る人の図案化されたイラストがオレンジ車体に黒色で描かれている。 どれも車内持ち込みOKなのだ。乗客に寛容で優しかった。

 『乗るよ。カンパニャンで切符、ゲット!』茶目っ気たっぷりの古いアクション付きで相棒が吐き、乗り込む。車内は広々していた。 見通しが良いのだ。次の車両まで見渡せるのは、車輌と車輌のつなぎ目に扉がないからだ。だから、ずーと先の先までお見通しだ。 開放的で気持ちが良い車輌であった。 一つ先の駅カンパニャンは、[特急列車・急行列車]で首都[リスボン]や大学の町[コインブラ]などから来る[ポルト]の終着駅になる。 ここで乗りかえ、ひと駅5分で、[ポルト]の鉄道の玄関口であるサン・ベント駅となる仕組みだ。

 相棒は列車を降り、改札口を出る。大きな広い構内切符売り場が照明で照らされ浮かび上がっていた。 早朝なのに切符を買う人で賑わっている。 サン・ベント駅より活気があった。[ポルト]の鉄道の終着駅であり始発駅の誇りすら感じさせた。 終着駅は若者の活気溢れる雰囲気があり、玄関口駅は古い歴史を誇る落ち着きと気品がある。 相棒はサン・ベント駅から首都リスボンのオリエンテ駅までの9時47分発の乗車券を買った(@30.3ユーロ)。

 カンパニャン駅の外に出て駅舎の建物を初めて見た。 サン・ベント駅は修道院の跡地に20世紀の初めに建てられたもので、高い構内ドーム壁には1930年製作のアズレージョが飾られ、 歴史の重みを感じさせてくれたが、カンパニャン駅は古典の香を残した清楚な外観駅舎の風情があった。 プラットホームは幾重もあり長く広く壮観である。駅舎の時計塔の針は7時5分前だというのに、次々と勤め客が吸い込まれていく。 ポルトガルの女性は働き者と認識していたが、確かに女性の方が多かった。 ポルトの、鉄道の要(かなめ)の終着駅にふさわしい景観に満ちていた。

「けいの豆日記ノート」
 ポルトの町は、好きなので、ポルトガルを訪れるときには、必ず寄りたい町である。 その時に、リスボンや、コインブラからポルトまでの移動を列車にしようか、バスにしようか、いつも迷う。 時間的には、列車のほうが30分くらい早いくらいなので、さほど変わらない。 料金は、特急列車より、長距離バスのほうが安いと思う。 ずっと寝て移動したいなら、バスのほうがいいと思うが、車窓をみたいとか、まわりを楽しみたいなら列車のほうがいいと思う。 それに、ポルトのバスターミナルの位置とか、ホテルの場所とか、近郊に出かける場合の便利さとか、いろいろと考えるのである。

          《別れの朝》

 7時30分の常宿のモーニングタイム。カンパニャン駅から7分で戻る。相棒の大好きなモーニングタイムが待っていた。 モーニング代は、宿泊費に含まれている。食べなくてもモーニング代は戻らない。 ケチケチ旅人の小さい身体に、ものすごい量のメロンが吸い込まれて行く。相棒の朝食はメロンであった。 遠慮はご法度のモーニングタイムである。

 旅には、カッコよさはいらない。しかし、品の良さは欠かせない。美味しく頂き、その料理に感謝をし、満喫すればいい。 旅を一時も長く楽しむなら、その地に溶け込むことも必要だ。おいらはこの地の焼き立てのパンに、紅茶でなしにカフェだと知る。 特にリスボンではビッカ、ポルトではシンバリーノと呼ばれるエスプレッソが合致した。エスプレッソで食べる焼き立てのパンの味は格別にうまかった。

 普段は紅茶党のおいらだったが、ポルトガルではエスプレッソ党になった。凝縮した旨みのエスプレッソを飲み、2杯目のお替りに席を立ったとき、「おはよう」の声が近づいて来た。 画家のドン・ガバチョご夫妻であった。おはようございます、お世話になりました、とおいらはふたりに頭を下げた。 [ポルト]からわざわざポルトガルの北部辺地の[ポンテ・デ・リマ]や[リンドーゾ]の町に、自家用車でドライブ旅を敢行していただいた、そのお礼の挨拶であった。

 アレンテージョの古都[エヴォラ]の近郊に住むふたりは、9時間以上もかけ我らのために会いに来ていただき、更にドライブ旅もやってのけてくれた感謝であった。 同じテーブルで、いっぱいの日本語で語り笑い別れのモーニングを楽しんだ。 画家ドン・ガバチョさんは、おいらの憧れの人であり、奥さんのカトリーヌさんは相棒の旧知であった。

「けいの豆日記ノート」
 ポルトからリスボンまでの特急列車のアルファ号は、1時間に1本の割合で出ている。 今回、購入した切符は、9時47分発である。 それより前に、8時52分発があったが、モーニングがゆっくり食べられないという理由で1時間遅くした。 その列車に乗るには、8時にはホテルを出なくてはならないからだ。 お世話になったふたりとの『最後の晩餐』でなく『最後の朝食』であった。 今度、会えるのは、いつなんだろうか。 ゆっくりとおしゃべりをしたかった。

          《移動の達人》

 再び、カンパニャン駅プラットホームのベンチで首都リスボン行き9時47分発の列車を待っていた。 プラットホーム上空は真っ青なポルトガルブルーである。温度14℃の肌寒さだった。 特急列車で3時間30分、300キロメートル南下した首都リスボンのオリエンテ駅12時25分のプラットホームでは30℃の暑さが待っていた。 日本の4分の1の大きさのポルトガルだが、北と南の5月13日(月)の温度差は国の大きさで測る気象ではなかった。

 オリエンテ駅から大きな旅行バック2個をタクシーに積み込みホテルへ。当然、旅行バック2個分の料金が加算される。 日本では考えられない、と12年前はブチブチ吐き捨てていたものだ。13時10分ホテル着。 ホテルで用を足し、即13時25分にはホテルを飛び出し、メトロに乗ってロシオ駅。 14時には世界遺産がある[シントラ]行きの列車に乗り、6つ目の駅ケルースで下車。

 このあわただしさの移動を相棒は昨日来たみたいに切符買いも含め、スイスイとやってのけた。確かに前に一度来たことはある。 フイルム撮影時代の2004年5月3日、今から9年と10日前のことだった。 前から思っていたことだが、一度通ったところは決して忘れない警察犬みたいな相棒であった。 2001年の「9・11ニューヨーク同時テロ事件」の10日後に、初めてポルトガルの首都リスボンに降り立ってから12年間で8回もポルトガル撮影取材旅が出来た。 それは、その犬のお陰だった。大きなビフテキを感謝込めて、おごっつぉ!したいものである。

「けいの豆日記ノート」
 最後の1日のため、ホテルはリスボンの北側のカンポ・グランテ駅付近にした。 周りは、ビルが立ち並んでいて、情緒はないところだが、地下鉄に近く、移動するには、便利な所である。 それに、空港までの距離も近いのである。 翌日の飛行機の時間が早いのでモーニングの時間がないこともあり、モーニングなしの安い料金で泊まることにした。

          《ケルース宮殿》

 14時30分、小さなケルース駅で下車。外に出たら陽射しが濃い、33℃であった。 おいらは薄いジャンパーを脱ぎ、背負っているリュックに詰め込み半袖姿になる。 しかし、相棒は青い長袖シャツは暑くても脱がない。紫外線は女性の敵らしい。ほのかに覚えている駅前景観だ。 細い石畳の道を下り気味に行くと細長い公園があり、道は二股に分かれているが、どっちの道に行ってもケルース宮殿前の大きな広場に出るはずだ。

 『変わったところを探しているのに、それが判らない・・・』と相棒。 「つまり、9年間の時の流れが無かったということさ」とおいら。 『目に見えない所は変わっていても、どこも変わってないということ、ね』相棒はブチブチ吐きながらも、人物には何気なさを保ちながら、確実にシャターを鳴らした。 公園の木々と民家の壁が切れた瞬間、相棒は声を漏らした。広い広い、青い碧い天空に、白い雲のオブジェが品よく間隔よくゆったりと流れて見えた。

 その太陽が照りつける広い広場中央に、18世紀に建てられたという女性たちの白い大理石群像が建ち、その左手奥にかつて修道院だった建物がケルースのポザーダ(国営ホテル)になっている。 群像の奥に薄ピンク色の建物がデンと収まる。品格ある外観のケルース宮殿だった。

「けいの豆日記ノート」
 ケルース宮殿は、以前にも訪問したことがある。 その時は、フィルムカメラであったため、宮殿の内部をあまり撮ることができなかった。 なので、デジタルになった今、もう1度いって撮りなおしてこようと思っていた。 ポルトからリスボンに移動して、半日の空き時間があったので、ケルースに行くことにした。 ケルース宮殿の入場料は、9ユーロであった。 ジョロニモス修道院は7ユーロ、バターリャ修道院は6ユーロの料金を考えると、少し高いかなとも思う。 入った時間は、15時であった。 なんと、15時30分を過ぎると、2ユーロ安くなるとの記載があった。 しまった・・・ 30分、カフェでお茶でも飲んで時間をつぶせばよかったかな・・・ お茶代は同じくらいかかるかもしれないが・・・

 首都リスボンから西へ13キロメートル。 王家の別荘だった宮殿は、ポルトガルのヴェルサイユと呼ばれ、首都リスボンからも近いこともあり、迎賓館としても使われていると聞く。 確かに規模はそれほど大きな宮殿ではないが、内部の各部屋の装飾や品々、天井画の美しさ、床やテーブルに使われている色取り取りの大理石模様装飾、絵画や器などをゆっくり見て回ると1時間はすぐ過ぎてしまう。 見応えのある18世紀建立の宮殿であった。

 特に庭園の美しさは見逃せない。1762年造られたフランス式庭園とイタリア式庭園の繊細で優美な造形には引きつけられる。 幾何学模様の刈込が美しい。そしてこの庭園をつなぐライオンの橋にあるアズレージョ(装飾タイル画)の大きさや数の多さに舌を巻く。 また、この炎天下のなか15人程の職人が刈込をしていたが、この広さの庭園を維持管理するだけでも莫大な資金が必要だと思う。

 ポルトガル各地をコツコツ腰に万歩計をつけ、一日二万歩を目標に撮影取材を続けてきたが、そこで目撃したのが世界遺産だけではない。 ポルトガル全土が世界遺産で満ちあふれていた。 その維持管理が見えない力で保たれているとすれば、ポルトガル人の底力、忍耐強さに敬意を表したい。 ポルトガルの底力の根底には、今日のポルトガルをつくり上げた大航海時代のルーツが秘められているに違いないとおいらは思う。

「けいの豆日記ノート」
 平日の午後という時間帯のせいなのか、入場者は、数えるほどしかいなかった。 以前は、午前中のこともあり、社会見学の子供たちがたくさん来ていた。 私としては、子供たちが多いほうが楽しいのだが、しかたがない。 今回は、宮殿内をしっかりと写そうと思った。 以前、マフラ修道院で、撮影していたら、係りの人に注意を受けたことがある。 『全体的に撮るなら構わないが、調度品などの細かい所は、撮るな。』ということらしい。 ケルース宮殿では言われなかったが、広すぎたため、ほどほどにしておいた。

          《真夏日はインぺリアゥ・生ビールに限る》

 暑い炎天下で眺め回ったご褒美が欲しかった。相棒とは1時間以上も会っていない。宮殿の中は隠しカメラも設置しているし治安はいい筈だ。 放し飼い状態で約束の出口で17時集合だった。勿論、空は真っ青だ。行く先はひとつ。来る時決めたレストランに直行だった。お腹もすいていた。 昼抜きだ。入るなり、おいらはインぺリアゥ!と親父に言った。生ビール(1.5ユーロ)、コーラ(2.4ユーロ)。 それにオムレツ(6ユーロ)、ポテト(1.5ユーロ)、プリン(2.9ユーロ)。計14.3ユーロだ。 オムレツは初めて食べたが、うまかった。

 おいらと同じくらいの親父さんがひょうきん者で、相棒が目の前で折ってやった折鶴がお気に入り。 ポスター大の白い紙を持ってきて、折ってくれと言う。 長方形の紙だったので正方形に切ってから折り始める相棒をビデオ撮りしてきた。 折方を孫に見せたいという。奥に向かって親父さんが声をかけた。生ビールがワングラス運ばれてきた。 セニョール(おいらに)飲めと。グイと頂く間に、大きな折鶴が完成。店の飾り棚に飾られた。

                              *「地球の歩き方」参照*

終わりまで、ポルトガル旅日記を読んでくださり、ありがとうございます。
次回をお楽しみに・・・・・・・今回分は2015年7月に掲載いたしました。

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